ビケ足場:日本の建設現場を支える、くさび緊結式の代表格
ビケ足場とは、日本で広く普及している「くさび緊結式足場」の代表的な商品名です。1980年に株式会社ダイサンが開発し、その使いやすさから、現在ではくさび緊結式足場全体を「ビケ足場」と呼ぶことが一般的になっています。
ビケ足場の特長
- 組み立て・解体が簡単: ハンマー1本で部材を組み立てることができ、専門知識や技術がなくても比較的簡単に設置・撤去できます。
- 安全性が高い: くさびで部材をしっかりと固定するため、安定性が高く、作業中の安全性も確保できます。
- 柔軟性が高い: 部材の種類が豊富で、様々な形状の建物や地形に対応できます。
- コストパフォーマンスが良い: 他の足場に比べて部材数が少なく、コストを抑えられます。
どんな現場で活躍?
- 中低層建築の工事: 住宅の外壁塗装やリフォーム工事など、比較的小規模な現場でよく使われます。
- 複雑な形状の建物: くさび緊結式のため、複雑な形状の建物にも柔軟に対応できます。
ビケ足場の注意点
- 高層建築には不向き: 強度的に高層建築には対応できないため、高層ビルなどでは枠組足場が使用されます。
- 強風時は注意が必要: 軽量なため、強風時には倒壊の危険性があります。風対策をしっかりと行う必要があります。
まとめ
ビケ足場は、日本の建設現場で広く使われている、使いやすく安全性の高い足場です。特に中低層建築や複雑な形状の建物での作業に適しています。しかし、高層建築には不向きで、強風時には注意が必要です。
例えるなら…
ビケ足場は、まるで「万能選手」。様々な現場に対応できる柔軟性と、手軽に組み立てられる使いやすさが魅力です。しかし、高層建築という「専門分野」では、枠組足場という「スペシャリスト」に一歩譲ります。