拝啓
時下ますますご隆盛のことと拝察いたします。平素は格別のご厚情を賜り、衷心より御礼申し上げます。
さて、昨今、我が国を取り巻く安全保障環境は未曾有の危機的状況に直面しております。
ロシアによるウクライナ侵攻は、国際連合安全保障理事会の常任理事国が国際法を蹂躙し、核兵器による恫喝とも取れる言動を繰り返すという、前例のない事態であります。また、中華人民共和国は、核・ミサイル戦力を始めとする軍事力の質的・量的増強を急速に進めるとともに、東シナ海、南シナ海において、力による一方的な現状変更の試みを継続・強化しております。加えて、朝鮮民主主義人民共和国は、相次ぐミサイル発射実験を行い、核・ミサイル開発を急速に進展させております。
防衛省は、現有装備品の稼働率向上や弾薬の確保、主要な防衛施設の強靭化への投資の加速、さらには、反撃能力として活用し得るスタンド・オフ防衛能力や無人アセットなど将来の防衛力の中核となる分野の強化、といった諸点に注力しつつ、防衛生産・技術基盤の強化にも取り組んでおります。
しかしながら、いかに高度な装備品を整備したところで、それを運用する「人材」なくして防衛力は発揮されません。「人材」こそが防衛力の中核を成すものであります。
かかる状況を鑑み、弊社は「防衛基盤の強化」をプロジェクトとして立ち上げました。本プロジェクトは、主に建設業の特性を最大限に活かし、人的側面から防衛力の強化を目指すものであり、緊張感が増大する国際社会において我が国の平和と安全を維持するための一助となり、広く社会に貢献できると確信しております。
つきましては、本プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、寄付という形で、温かいご支援を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。
皆様からのご寄付は、設備投資や教育訓練費等の「我が社の使命・展望」として策定した事項の達成のために充当させていただきます。また、ご支援いただいた皆様には、支援者名簿への掲載や懇談の機会をご用意させていただきます。
何卒、本プロジェクトへのご理解とご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。
敬具